【独占インタビュー】元ウェブディレクターが語る、中小企業DXの新たな一手「Google WorkspaceとGeminiが拓く、成果を生むAI活用術」
京都を拠点に、フリーランスとして中小企業や小規模事業者のDX・AI活用支援に情熱を注ぐ宮城京氏。30年以上にわたるIT業界での豊富な経験と、ウェブディレクターとして培った「成果へのこだわり」を武器に、今、多くの中小企業が直面する課題解決に挑んでいます。なぜ宮城氏は、数あるAIツールの中でGeminiを中心としたGoogleのサービスに可能性を見出しているのか？その真意と、お客様と共に描く未来について、詳しくお話を伺いました。
聞き手本日はお忙しい中ありがとうございます。宮城さんは、長年IT業界でご活躍された後、フリーランスとしてAI/DXコンサルティングや人材教育に力を入れていらっしゃいますね。まずは、現在の活動内容と、その背景にある想いをお聞かせいただけますか？
宮城はい、現在は主に京都の中小企業や小規模事業者、個人事業主の皆様に向けて、DX化の推進と、GoogleのAIであるGeminiやNotebookLMといったツールを活用した業務改善、そして新しい価値創造のサポートをさせていただいています。30年以上、様々な規模の会社でIT関連の業務に携わってきましたが、特にウェブディレクターとしての経験が長いです。その中で一貫して感じてきたのは、「ツールは導入して終わりではなく、それを使ってどう成果を出すか」が最も重要だということです。AIも全く同じで、単に「すごい技術だ」と感心するだけでなく、お客様が実際に業務の中で効果を実感し、ビジネス成長に繋げてこそ意味があると考えています。
聞き手「成果に繋げてこそ意味がある」という言葉、非常に共感します。昨今、AIといえばChatGPTの名前をよく耳にしますが、宮城さんはGeminiを中心としたGoogleのサービスに特に注目されていますよね。その理由を詳しくお伺いしてもよろしいでしょうか？他のAIコンサルタントの方々がChatGPTを多く紹介する中で、あえて異なるアプローチを取られている点に、何か特別な想いがあるのではないかと感じています。
宮城良いご質問ありがとうございます。そこは私自身、強くお伝えしたいポイントなんです。以前は私もChatGPTのセミナーなどを手がけていた時期がありました。確かにChatGPTは素晴らしいツールですし、個人単位での業務効率化や生産性向上には目覚ましい効果を発揮します。しかし、中小企業の経営者の方々とお話しする中で、「会社全体として、このAI導入がどう経営にインパクトを与えるのか？」という問いに対して、個人レベルの効率化だけではなかなか響かない、という現実に直面したんです。
聞き手なるほど。個人最適と全体最適のギャップ、ということでしょうか。
宮城まさにその通りです。特に中小企業が会社全体でAI活用の効果を実感するためには、その前提として、まず組織全体のデジタルトランスフォーメーション（DX）がある程度進んでいる必要があると強く感じました。その上でAIを活用することで、初めて会社全体の業務効率化や生産性の向上、さらには新しいビジネスチャンスの創出といった大きな成果に繋がると考えています。
そこで改めて見渡した時に、中小企業のDX推進とAI活用の両方をスムーズに実現できるソリューションとして、「Google Workspace、Gemini、NotebookLM」という組み合わせが最適だと確信したんです。
聞き手Google WorkspaceがDXの基盤となり、そこにGeminiやNotebookLMが連携することで、より大きな効果を生むということですね。
宮城はい。Google Workspaceは、多くの中小企業にとって既に馴染みのあるツールかもしれませんし、情報共有やコミュニケーションの基盤として非常に優れています。そして、そのGoogle WorkspaceにGeminiが統合されたことは、非常に大きな転換点でした。これにより、普段使っているツールの中で自然にAIの力を活用できる環境が整ったのです。さらに、NotebookLMの登場は画期的で、これを使えば、企業が持つ独自の資料やデータを元にした、社内専用のAIチャットボットを比較的簡単に構築できます。これは、まさに中小企業が求めていた「自社に特化したAI活用」の具体的な形ではないでしょうか。単に流行りのAIを紹介するのではなく、お客様のDXの状況を踏まえ、地に足のついた形でAI導入を支援し、確実に成果に繋げたい。その想いが、私がGoogleのサービスを中心にご提案する理由です。
聞き手非常に論理的で、お客様の状況を深く理解された上でのご判断だということがよく分かりました。ウェブディレクターとしてのご経験も、現在のコンサルティングに大きく活きているのではないでしょうか？
宮城そうですね。ウェブサイトやECサイトを作る際も、見た目のデザインが良いだけでは意味がなく、それがお客様のビジネス目標達成にどう貢献するのか、常に考えてきました。以前、大手企業グループの事業部サイトを担当させていただいた時も、コスト管理や厳しい納期の中で、社内外の多くの関係者と調整を重ね、プロジェクトを成功に導くという経験をしました。こうした経験から培われた「課題解決能力」や「プロジェクト推進力」、そして「成果へのコミットメント」は、現在のAI/DXコンサルティングにおいても私の大きな強みになっていると感じています。AIツールを導入する際も、お客様が何を達成したいのかを明確にし、そのためにAIをどう活用すべきか、具体的な道筋を示し、時にはプロンプトの指示方法から品質管理まで、伴走しながらサポートすることを心がけています。
聞き手まさに「ディレクション能力」ですね。AIを使いこなす上でも、その能力は不可欠だと。
宮城おっしゃる通りです。AIは強力なツールですが、それをどう使いこなすかは人間次第です。的確な指示（プロンプト）を出せなければ期待した成果は得られませんし、生成されたものを鵜呑みにせず、品質を見極める目も必要です。私のディレクション能力は、お客様がAIを効果的に活用し、期待以上の成果を得るためのお手伝いができると信じています。
聞き手業務効率化だけでなく、AIがもたらす新しい可能性についても言及されていましたね。
宮城はい。私は若い頃にグラフィックデザイナーを目指して美術系の学校に通っており、卒業後に一度社会人を経験した後、ソフトウェア開発の仕事に携わった経験があります。ですから、近年のノーコード・ローコード開発の進化や、AIによる画像・動画・音楽生成といったクリエイティブ分野の進歩には目を見張るものがあります。Google WorkspaceにはAppSheetやGoogle Apps Scriptといった、専門知識がなくてもカスタムアプリを開発したり業務を自動化したりできるツールが含まれていますし、AIを使えばロゴやチラシ、ウェブサイトのデザインなども内製化できる時代になってきました。私自身、フリーランスになる際に必要な制作物は、AIを活用して全て自分で作成したんですよ。この経験をお伝えし、お客様が外注費を削減し、これまで諦めていた新しいクリエイティブな挑戦を始めるお手伝いができれば、これほど嬉しいことはありません。
聞き手宮城さんの多岐にわたるご経験が、お客様への提供価値の幅広さに繋がっているのですね。最後に、今後の展望と、DXやAI活用に関心を持つ経営者の方々へのメッセージをお願いします。
宮城私はこれまで、様々な規模の企業で多様な働き方を経験してきましたが、やはり生まれ育った地元京都に貢献したいという想いが強くあります。京都には世界に誇るべき素晴らしい企業や文化がたくさんあります。AIやDXの力で、その魅力をさらに引き出し、国内外に発信するお手伝いをすることで、京都ブランドの価値向上に貢献したい。そして、いずれは京都から世界へ羽ばたく企業をサポートできるようになるのが私の夢です。
DX化やAI活用に関心はあるけれど、何から手をつければ良いか分からない、あるいは導入したものの活用しきれていないと感じていらっしゃる経営者の皆様。まずはAIに触れて、その可能性を実感していただくことから始めてみませんか？DeNAの南場智子社長やソフトバンクの孫正義社長もAIを積極的に活用されています。皆様の現状のDX化の状況やお困りごとをじっくりお伺いできれば、具体的な始め方や計画立案のお手伝いができます。ぜひ、お気軽にお声がけください。一緒に、ビジネスの新しい扉を開きましょう。
聞き手宮城さんの熱い想いと、お客様に寄り添う姿勢がひしひしと伝わってきました。本日は貴重なお話をありがとうございました。